はんてんに採用される多種多様な表現

伝統行事に欠かせない和服として、着物に並ぶ物がはっぴではないでしょうか?

この半纏は、まだ日本に武士がいたころの時代から存在している衣服であり、現在ではお祭りの際に登場する事が多いアイテムです。

現在では、オリジナルのデザインを激安価格で誰でも簡単通販を使えば印刷して製作出来てしまう為に、はんてん自体の形は同じながらも個性的な見た目の物も増えて来ていますが、昔から使用され続けている「柄」を採用した物もいまだに高い人気を誇っています。

そんな、はっぴへ採用されている数ある柄を種類別にご紹介しておりますので、格安制作にてオーダーされる際の参考にしていただければ幸いです。

△割付柄

同じパターンを等間隔に敷き詰めて作り上げる事をこのように呼んでいます。

皆様が頭に思い浮かべやすい物で言えば市松模様や青海波などでしょうか。はんてんへプリントする場合には、この割付け柄は腰部分に模様付される事が多いです。

△山道

いわゆるギザギザ絵柄を指しています。単純な線の上下だけでなく、あらゆるモチーフを用いて山と谷の連続を表現して作成された物もあり「変わり山路霰に桜」や「山道に桜」などの美しい情景が浮かんでくるようなストーリー性の有る見た目などもあります。

多くは裾のデザインとして採用されており、はんてんでも使いやすいものの一つになります。

△松皮菱/分銅繋ぎ

松の木の表皮は菱形が連続したような絵柄が特徴的ですが、それと同じように規則的に菱形を規則的に施した見た目のことを松皮菱と呼び、はっぴへも多様されています。

古くは平安時代から既に絵巻物に見る事が出来る程で、はんてんへ印刷すれば本格的な伝統の一枚を完成させる事が可能です。

ちなみに、同じ菱形を採用したものには「分銅繋ぎ」と呼ばれる物もあり、こちらの菱形を構成する線は波の様にうねっている点が松皮菱と異なるポイントであり、はっぴへの活用は好みの物をお選びいただければと思います。

△通し

はっぴのデザインの中でも古くから存在する物として、小さな点を規則正しく縦横に等間隔で打ったパターンがあり、これを通しと言います。

一見メッシュの様に見える為に「通し」とははんてんへ風が通ると言う意味だと思われるかもしれませんが、これは「筋を通す」と言う意味からきております。

非常に単純な見た目である為に、法被の全身への装飾に活用してもしつこくない点が魅力。